こんにちは、凸森です。
今回は私の現在の職種である「アニメの海外版権ライセンス営業」についてご紹介していきたいと思います。
凸森さんのプロフに「海外版権ライセンス営業」ってあるけど・・・

凸森くんの仕事、”海外版権ライセンス営業”っていう響きはいいんだけど…実際のところ何やってるの?

確かに、、何やってるのかはイメージはしづらいよね。。一言で言うと、自社のアニメ版権を海外のお客様にライセンスしているんだよ。

???
そもそも版権ライセンスとは?

“版権”も”ライセンス”も、私には聞きなれない言葉でイメージが湧かない…

このあたりはみーちゃんだけじゃなくても、みんなわからない部分だと思うから、わかりやすく図で紹介するね。

おおっ!!これはわかりやすい!!つまり、アニメの著作権(=絵)を使わせてあげる代わりに、使用料を徴収するんだね!!

その通り!!

でも、どうして企業側はわざわざ追加のお金を支払ってまで、アニメの絵を使いたいって思うんだろう?

文房具を例にとると、無地の鉛筆とプリキュアの鉛筆だったら、どっちのほうが子どもたちに受け入れられるかな?

それはプリキュアのほうが、、あ、そういうことか!!
子どもたちに知名度が高いプリキュアの絵を使うことで、他社の鉛筆と差別化を図って売上UPを狙っているんだ!

さすがみーちゃん!ここまでわかると、みーちゃんも十分ライセンス営業員になれるよ!

いや、、それは無理なんじゃないかな…
ライセンサー、ライセンシーとは?

ライセンサー?ライセンシー?なんのことやら…

ライセンサーとライセンシーはライセンス契約の関係性を指す言葉だよ。前の例にならって、図で説明するね。

なるほどー、相変わらずわかりやすい!でもちょっと気になったんだけど、ライセンシーは色々責務を負っているのに、ライセンサーは責務が少なくて、不平等感が…

いい着眼点です!というのも、著作権のライセンス契約書は、権利保有者(=クリエイター)側の権利を守ることをモットーとしているので、ほぼ間違いなくライセンサーに有利な条件で結ばれます。

あー、そういうことか。確かに、そうしないとライセンシーが好き勝手著作権を使ってしまったときにコントロールできなくなるもんね。。あと、気になったんだけど、監修って何かな?

監修というのはライセンスの仕事で一番大事なことの一つなので、次の項で詳しく説明するね。
監修とは?

前の項の図の中だと、「ライセンシーは発売前に監修を受け、ライセンシーの承認を得る」ことが責務って書き方になっているけど、、どういうことなの?

監修とは、「ライセンサーが提供した絵素材等をライセンシーが商品内で適切に使用しているかどうか?」を確認するプロセスのことを指します。以下の図のイメージです。

ライセンシーはデザインデータとサンプルの2回提出する必要があるんだね。

デザインデータで「実際に作ってみる前に絵素材の使用に不備がないか?」を確認して、サンプルで実際の物を見て確認という2段階のステップを設けていて、問題ないなければライセンサーはOKを出すんだ。

そのほうが安全だよね。でも、上の図だとライセンシーの凸森くんは簡単にOK出してるけど、実際のところもそんな感じなの?

いい質問だね!ケースバイケースなんだけど、実際はここまでスムーズにいくことは少なく、たいていの場合は以下の図のように修正(Revision)が発生します。

あーなるほど。確かに、1回監修がOKってことは少なさそうだね。。

そうだね。アニメビジネスに理解のあるライセンシーだったら、0~1回の修正で済むかもしれないけど、たいてい2~3回の修正は必要となってくる。
まとめ

最後に、こちらの記事についての内容を以下にまとめますね。
■版権ライセンスとは?→アニメの権利者側がメーカー側にアニメの著作権(=絵)を使わせてあげる代わりに、使用料を徴収するビジネス
■メーカー側のメリットは?→アニメの絵を商品に使うことによるターゲットの集中、他社との差別化による売上効果の最大化
■“ライセンサー”=アニメ権利者、”ライセンシー”=メーカー側
■著作権のライセンス契約は、権利者(=クリエイター)側の権利を守るために結ばれるものなので、ほぼ間違いなくライセンサーに有利な条件
■監修とは?→「ライセンサーが提供した絵素材等をライセンシーが商品内で適切に使用しているかどうか?」を確認するプロセス

今回はぼくが実際にやっている仕事の一部ついて紹介しました!でも、まだまだ伝えられてないことはたくさんあります…今回紹介しきれなかった内容については、また別の記事で追って書いていきたいと思ってます!何卒よろしくお願いします!

うんうん!楽しみにしてるねー^^
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