【俺ガイル・完】感想
こんちには、凸森です。
「俺ガイル・完」の最新6話を見た感想を語りたいと思います。
一言でいうと、「由比ヶ浜さん、切ないなぁ…」に尽きるんですよね。
しかし、ここで考えたいのは以下の点です。
- どうして由比ヶ浜唯はここまで切なくなる状況になっているのか?
それについて、考えていければと思っております。
由比ヶ浜のパーソナリティについて
まず、八幡と雪ノ下に出会う前の由比ヶ浜は以下のようなパーソナリティだったと記憶しています。
【由比ヶ浜のパーソナリティ】
- とても空気を読む子
- 自己主張をしない
- そのため周りに流されやすい
一方、八幡と雪ノ下は由比ヶ浜と真逆です。
「空気を読まない」「自己主張が強い」「周りに流されない」
そんな二人と行動することで、次第に由比ヶ浜は彼・彼女たちをとてもうらやましく思います。
由比ヶ浜は八幡も雪ノ下も同時に好きである
今回の話数から由比ヶ浜の八幡に対する好意がとてもよく表れてました。
サイゼのトマト食べる八幡を愛でるシーンや、ネットカフェで八幡の肩に寝たふりをして寄りかかるシーンは最高でしたね。。(作画も気合入ってた…!!)
ネットカフェのシーンで、象徴的なシーンは”映画・エンドロール”というメタファー(比喩)です。
「この映画がずっと終わらないでほしい」
この由比ヶ浜のセリフは、八幡とネカフェでふたりでいる”今・この瞬間”に掛かった表現だと思います。
それと同時に、奉仕部として八幡と雪ノ下と同じ時間を共有できていることについても掛かっていると私は考えます。
由比ヶ浜の言う”嘘”とは?
次回予告の最後で、由比ヶ浜は以下のセリフを言います。
「もうすぐ映画のエンドロールが終わっちゃう。最後に長い長いエンドロールが流れて、そしたら私は、起きたフリをしなきゃいけなくて、そして私はまた一つ、”嘘”をつく」
この”嘘”とは何のことでしょうか?
それは、今回の話数で、いろはすにおごったジュースとか、鍋の具材とか、カロリーオフのアイスクリームとか、雪ノ下プロムと八幡でっち上げプロムとか、再三に渡って示唆された“二者択一”の話だと思います。
この”二者択一”は由比ヶ浜の状況にピタリと当てはまります。
つまり、由比ヶ浜の”二者択一”とは、
- 八幡に自分の思いを伝える
- 八幡に自分の思いを伝えない
です。
しかし雪ノ下が八幡との遊園地の写真を大事そうに持っていたことを知っている今の由比ヶ浜にとって、「八幡に自分の思いを伝えること」は「雪ノ下のことを蔑ろにする=自分の雪ノ下への思いを”嘘”にする」こととイコールになってます。
しかし、「八幡に自分の思いを伝えない」ということは「自分に対する”嘘”」とイコールです。
今回のエピソード、切なさの正体
前述したとおり、元来由比ヶ浜は周りの空気とても良く読み、自己主張をしない子です。
その彼女が今、大きな選択と決断を迫られている。
その中で、彼女が唯一出来たことが、好意を持つ異性に寝たフリをして肩にポンと頭を寄せることでした。
この由比ヶ浜の精一杯、全身全霊が、このほんの些細な行為(=好意)に現れていたところに、私は涙を禁じえませんでした。。
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