こんにちは、凸森です。
今回は、前回に引き続き「アニメの版権ライセンス営業」についてご紹介していきたいと思います。
前回までのあらすじ

こんにちは!前回ご紹介した「版権ライセンス営業ってなに?」というお話の続きをしますね。


ありがとうみーちゃん!今回は、前回の「監修についての補足」と「ロイヤリティ」と「原作版権とアニメ版権の違い」についてご紹介出来ればと思っております!
監修についての補足(原作者の確認)

うん、犬のTシャツの例だよね。覚えてるよ。

この理解で大体あってるんだけど、ここに「原作者」が含まれる場合がある。。

え?どうゆうこと?

図にすると、以下のような感じです。

原作者さん、神様みたいだね。

この神様の絵は、半分冗談です。でも、もう半分は本当です。。

えっ、、どういうこと…?

例えば、アニメ会社側か「これ、すごくいいデザインだ!」と思ったり、「これは作品にとってとてもいい展開だ!」と思ったとしても、原作者側がNOと言ったらそれはNOです。その商品は永久に展開できません。お蔵入りです。

そんな…

極端な例を挙げたけど、要するにアニメ会社側と原作者側にはそれくらいに大きな力の差があるし、原作というのはアニメより絶対的であるってことをここではわかってもらえると幸いです。

なんでそのようなことになっているの?

わかりやすく原作がマンガの場合で説明するけど、以下のようなロジックがあるんだ。

なるほど、原作あってのアニメ、という考え方なんだね。

もちろん、多くの原作側の方々が「アニメも原作も、手を取り合って協力していきましょう!」と思ってるはずです。ただ、何事においても”オリジナル”というものはどうしても力を持ってしまう、ということは覚えておいてください。
監修会とは?

「監修会」というのは主にアニメ会社側が原作側とで開催される会議のことです。大体、週に1回or2週間に1回定例開催されて、この場でアニメ側に来ている商品化企画や、コンセプトデザインチェック、サンプルチェック等を行うんだよ。

なるほどね。アニメ側の商品化周りの案件について、原作側とアニメ側とが対面で確認しあえる機会ってわけだね。

この監修会が版権ライセンス営業の腕の見せ所というか、ここで活躍できるかどうかが、版権ライセンス営業員にとって非常に重要だと言っていいです。

と、いいますと?

例えば、新規の企画についてここでアニメ側の営業が原作側に上手にプレゼンできるかどうかで、その企画が実施できるかどうかのすべてが決まるんです。

なるほど!じゃあ、プレゼンが上手に出来ないと、キャンセルを言い渡される可能性が大いにあるってことなんだね…

まさにそのとおり!現実世界の私自身、監修会の前日と当日は、いつも胃が痛いです…

あー、いつも監修会前は準備で遅くまで残業してるもんね…

でも、監修会が終わって、無事自分の持ち込んだ案件が原作側に通った後食べるご飯は、何にも代えがたい格別のうまさがあります!!

(笑)
でも、凸森くんいつもがんばってるもんね。すごいよ。

みーちゃんありがとーーーーー!!!!!
原作版権・アニメ版権とは?

最後に、原作版権とアニメ版権について説明したいと思います。
■アニメ版権:アニメの絵を使った商品化等の展開

なるほど、文字通りだね。でも、どっちも展開されていたら、原作版権とアニメ版権が食い合うことにならない。

さすがみーちゃん、鋭いね!みーちゃんのおっしゃる通り、例えば、原作版権でTシャツを展開していて、同タイミングでアニメ版権でTシャツを展開していたら、同じような商品が同時に市場に出てお互いの利益を食い合うことになるよね。こういうことがないように、原作側とアニメ側は密にコミュニケーションをとらないといけないし、またそのために監修会があるんだ。

なるほどね!

あと、原作版権とアニメ版権には以下のような特徴を持っているんだ。
・原作のほうが認知度がある場合が多い
・しかし、原作者が連載等で多忙だったり、キャラの絵は原作者しか書けないことが多
く、新規描き起こしの絵素材を作るのに時間もかかるし苦労もする。
・原作よりも絵の認知度が低い場合がある
・しかし、アニメの絵は設定があるため、第三者でも新規描き起こしの絵素材を短時間
で作ることが出来、商品化展開しやすい。

なるほど、それぞれメリットとデメリットを兼ね備えているんだね。

逆に言えば、原作版権とアニメ版権が連携してお互いのメリットとデメリットをカバーし合っていければ、作品にとっての相乗効果が期待できるんだ!だから、もしも版権ライセンス営業になったあかつきには、このあたりを意識できる営業員になってほしいです!
まとめ

最後に、本日の重要なポイントを以下まとめますね。
■監修には原作者の確認を必要とする場合がある
■原作者は”オリジナル”ということで、アニメよりも力を持っている
■原作側とアニメ側で「監修会」というものが定例で開催され、監修会の場で原作側とアニメ側はお互いの案件についてコミュニケーションを図る
■版権には「原作版権」と「アニメ版権」があり、お互いの展開が連携して相乗効果を生み出せるのが理想

今回は「原作側とアニメ側との関係性」を中心にお話させていただきました。これもこれからアニメの版権ライセンスに就活/転職を考えている方にとっては非常に重要なことですので、ぜひ覚えておいていただけると幸いです。

はーい

今回で僕のやっている版権ライセンス営業について一通り話せると思ったんですけど、、まだまだ紹介したいことはたくさん残ってます。。またの機会にお話しできればと思います!
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